Omega.C: SEMI MEMORY

ようこそ、ここはある地方都市の商店街と首都圏のいくつかの街があいまいに入り混ざった夢の世界。

デジタルクリエイターOmega C.が吉原商店街周辺に滞在した体験を機に、3Dスキャナーを駆使してつくりあげたVR作品「SEMI MEMORY」をお届けする。

 

私たちの記憶は、正しく思えるようで滅多に正確ではない。常に自身の解釈が混ざり、他の記憶に上塗りされ、全体に対するわずかな部分が保存されているにすぎない。「SEMI MEMORY」に存在する空間要素のデータは不完全でテクスチャーもまばら。そこにはさまざまな体験が仕掛けられています。
中でもジージーと鳴く日本の蝉(semi)は毎年夏になると日本の音環境を支配する存在。彼らは私たちの記憶に入り込み、存在感を発揮して多くの人にとって「夏の記憶」の代名詞となります。

ー Omega Centauri

 

より詳しいインタビューはこちらの記事でご紹介しています


作品情報

「全ての記憶は半分(=semi)真実である」というアイデアに基づいた作品。扱われているのは、静岡、神奈川、東京で収集した、大正〜昭和時代の徐々に忘れ去られつつある空間や建築。中には取り壊されずに空き家と化したものもあります。これらの3Dスキャンデータ=「現実の切り取り」を融合させ、始まりも終わりもない「郷愁のテーマパーク」を作り出しています。この中を歩きまわり、蝉や雨などさまざまなアイテムと対話してみましょう。

Omega C. プロフィール

建築家、CG/XRクリエイター。2016年に東京に引っ越し、建築家として働きながらバーチャルアートを作っている。
Instagram @omega.c では誰でも携帯で使えるインタラクティブなインスタグラムのエフェクトを制作。主な作品に「あいだのお湯」(道後オンセナート2022展示作品)ミナトノアート2022のARエフェクト作品など。
https://www.centauri-omega.com/


“Media of Yoshiwara, by Yoshiwara, for Yoshiwara”

徹底的にどローカル。今と昔を見つめながらすこし先の “新しい吉原カルチャー” を考える

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