ツガミ靴店でDIGGってみた
今や音楽も洋服も指先1つ、ワンクリックの時代。でも、たまには部屋から飛び出して、自分の手でそれを発見した(=DIGGった)時の興奮を味わってみませんか?
老舗店が今もなお多く営まれている吉原商店街で、きょうびのカルチャーを楽しむ若者たちがDIGGった『オタカラ』を紹介します。過去も未来も、『今』をとおしてつながっていく感覚を刮目せよ!
DIGG先店舗:ツガミ靴店
百年以上の歴史を持つ老舗店。店主のツガミさんは卒寿目前ながら現在も毎日店を営んでいる。ほどよいヒール高とフィット感のあるセレクトが効いている。
住所:静岡県富士市吉原2-1-12(Google Map)
DIGGセレクター:瀧瀬彩恵(YCCC)
::プロフィール::中学2年の秋、書店で偶然手にとってしまったVOGUE JAPANの豪華絢爛な誌面に衝撃を受ける。その後もハイファッション誌を立ち読みしてはこれぞという号をお小遣いで買い、ディオールをジョン・ガリアーノ(現在はマルジェラのデザイナー)が手がけていた時代にパリコレ速報動画をストリーミング再生させては身を震わせながら感動し、高校にかけて空想のデザイン画やランウェイセットデザインを描きまくることに没頭。
ファッション広告に興味をもち美大へ進んだあとはウェブ・ブランディングを手掛ける制作会社へ就職し、国内外ブランドのデジタル施策・撮影・編集案件を多数担当。遊び心あふれる個人ブランドやビンテージもDIGGるようになり、服/靴のつくりを観察するマニアックなクセがつく。
フリーランスの編集者である現在のワードローブのお気に入りは独ブランドBoessert/Schornの羽織(写真参照)、G.V.G.V.のワークパンツ、MUJI Laboのシャツ。今もガリアーノはネ申。
秋らしい深みのあるブルースエード。メッシュから靴下やストッキングの色を覗かせて遊ぼう。ほどよい3-4センチヒールが歩きやすいです。
ゴールド&レザーの半円がかわいい!本体は多少の経年変化が見られますが、メンテナンス次第では充分に履けそうです。
半円シリーズには色違い(朱色・ブラックブラウン)も。色合いが光の具合で変わって見える絶妙なカラーリングです。
本体とリボンの赤が微妙〜に違う色、赤系のトリコロールです。YSLの重なったロゴが可愛い。冬場にやさしいベージュ色のコートの下で目立たせたい。ヒールが少し高め。
イブサンローランのネームが裏に入っているものの、メイドインジャパンで別名義がソールに入っているのがちょっとハテナですが、デザインはカッチリいい女風。品よく色気を出せるアイテム。
YSLロゴ入りスクエアメタル(しかもわずかに角度がついてる絶妙さ)がポイント。甲部分もスクエアカットでかっちりキマる系なので限りなくフォーマルに近い場面でも履けるはず。
編集後記
現在89歳のツガミさんは「店を閉めても他にやることないから」と、時々早く閉店する時もありますがほぼ毎日朝9時〜18時までお店番をしています。曰く、欲しいと言う人がいると販売するのではなくそのままプレゼントしてしまうこともあるんだとか。
今回は秋に向けて素材やカラーとも深みのある品を7点チョイスしてみました。もしかしてライセンス商品?と思うものもありましたが、確実にYSLの靴型と思しき商品も。今回選ばなかった靴も、ヒールや素材など見るからに「履きやすいながらおしゃれ」を重視してらっしゃるのがよくわかりました。
どの街にも、むかーしからあって時間が止まってしまってるようなお店ってあると思います。DIGGはそんな時にその場所にあるものに光をあてる行為だなとおもいます!
この記事で紹介したDIGG商品は 9/22(日)開催イベント『PARKIN’ JAMMIN YOSHIWARA』 内【OTAKARA DIG MARKET】で販売します!
商店街の立体駐車場で時代と世代がJAMする!「まち」との関わり方をアップデートしよう
イベント名:PARKIN’ JAMMIN’ YOSHIWARA 2024(パーキン ジャミン ヨシワラ)
開催日時:2023年9月22日(日祝) 13:00開場/21:30閉場
会場:静岡県富士市吉原2-11-8「ほんいちパーキング」立体駐車場5階&1階 Google Map
参加無料(応援封筒制)
このイベントをつくる人々:Yumemaru / Shige / Soichiro A. / Senshiro / YOGP (吉原オヂサンガチャガチャプロジェクト)吉原中央カルチャーセンター / Fuji映画館復活プロジェクト
編集:YCCC