Tina「名前の似顔絵」 @ 吉原商店街
名前の文字から感じる色で
街の気風を描き出す
名前の文字、声の音から感じた⾊や映像を視覚化した作品「名前の似顔絵」を描くアーティストTinaを招き、吉原商店街にゆかりのある26名の方の「似顔絵」ドローイングセッションを行いました。
Tinaさんは、特に人から感じる色には「その人の個性やものの感じ方、感情などがあらわれるように感じる」のだそうです。
曰く、描き進めるほど「本のページをめくるようにその人の《色のページ》が開いていき、色の物語を描いている」ような感覚にもなるとも言います。また、描くときどきによってその人の「色やかたち」は変化していくことが、これまで複数回ドローイングセッションに参加した方の「名前の似顔絵」からも感じ取ることができます。
「街」は、そこで生業や暮らしを営む人々の存在によって形作られるものです。「ある街」を共有する人々それぞれの「色やかたち」があるとしたら、そしてそれらを一堂に並べたら、きっとそこに描かれているのは「街の気風」なのかもしれません。
開催概要
アーティスト滞在制作日程:2022年4月2日(土)〜4月4日(月)
参加者:計26名(うちzoomセッション1名)
各人30分間のドローイングを実施
Tina プロフィール
音楽、人との会話、文字などを見聞きするたびに、それを視覚的に感じる感覚を活かし、名前の文字、声の音から⾊や映像を感じ視覚化した作品「名前の似顔絵」を描くアーティスト。東京を中心にカフェ等さまざまな場所でのポップアップイベントにて対面型ライブドローイングなどを開催。
インスタグラム: @tina.nameart
ARTIST COMMENT
今回参加させていただいた企画を通して、吉原の皆さんのあたたかさ、気さくな雰囲気にとても魅了されました。富士山があるから(自然が近いから)なのか、色から自然のもの、例えば山、空、海、水、太陽といったものを感じる人が多かったです。場所の特性が人の色に関係性があるのでは、と新しい気づきがありました。街の皆さんが関わっている活動(バンドで音楽を演奏したり、何か表現を行っているなど)にもとても興味があります。今後も吉原に足を運んだり、「名前の似顔絵」もまた実施できたら嬉しいです。
今回は富士AIR(YCCC)のサポートがあったため、気さくに、かつ密に会話のやりとりを行うことができました。もともと「名前の似顔絵」をとおして参加される皆さんにアートをもっと身近に楽しんでいただいたり、新しい発見が見つかったらいいなと考えていたので、今回を機に「ドローイング=楽しんでもらうコミュニケーションツール」という方向性も明確になりました。
滞在制作の成果
※Tinaの「名前の似顔絵」は占いではありません。参加者自身の本質(変化する可能性も含みます)を肯定しながら、ポジティブな内観をしながら、それぞれの個性を感じていただくものです。