活動粗休止のお知らせ

この度、任意団体として活動してまいりました「吉原中央カルチャーセンター」(主催:瀧瀬彩恵、以下YCCC)は2025年3月をもって活動粗休止する運びとなりましたことをお知らせいたします。

 

2022年4月に吉原商店街で飲食店を営む田村逸兵(2024年9月に辞任)と、東京を中心に広告・文化芸術分野において編集者・ライター・翻訳者として活動する瀧瀬彩恵の「郊外都市・富士市でアーティストインレジデンスをつくる」という志から始まった本活動は、地域内外の方々に支えられ展開することができました。

こと地域のフィールドワークやワークショップ型リサーチを基点として制作に取り掛かる現代美術・デザイン・演劇分野のアーティストインレジデンスや地域住民参加型の取り組み、及び関連講演会・展覧会等の開催において、地域の皆様のご理解のもと多大なご協力をいただけましたことに感謝申し上げます。運営において至らない点も多々ありご迷惑をおかけすることもあったかと存じますが、それでも温かなご支援を賜ってくださったことに感謝が尽きません。特に後半は、OTAKARA DIGG MARKETを通じて普段触れ合うことのなかった商店街の皆様と関わる機会ができたいへん嬉しく思いました。

 

また、吉原商店街という静岡県外においては認知度が決して高くないと述べて過言でないエリアに興味を持っていただき、この地に住まう個々人や文化記憶といった有形無形の固有の地域資産に真摯に向き合い、表現をとおして地域内外に向けて新たな視座を提供してくださった県外芸術家・クリエイターの皆様にも感謝申し上げます。

特に2024年下半期は、再訪しプロジェクトを展開される方、吉原での制作物をその後の新たな展開へ繋げ作品を送ってくださる方など、思いもよらない副次的な動きが相次ぎました。何より編集者ジャーナリストの都築響一さんを講演会と街歩きでお招きできたこと、「富士市内で活動してる人じゃないと集客できない」と田村に忠告され招聘をためらっていたタップダンサー米澤一平さん、身体表現者ののばなしコンさんをお招きすることができ、小規模公演にしては十分な観客数を動員し反応の手応えもありました。このようにYCCCの対外的な認知や評価が高まり十分な成果が出たという自負が固まったことも、活動粗休止決断に至った理由です。

 

しかしながら活動粗休止最大の理由は、経済基盤および運営体制の脆弱さにあります。

YCCCの活動は、開始当初から田村と瀧瀬が自己資金を投じることで実現してまいりましたが、常々収益化の課題を抱えておりました。2023年度よりアーツカウンシルしずおか(静岡県文化財団内)ご支援のもとアートプロジェクト「HELLO YOSHIWARA」も展開してまいりましたが、事業費の3/4はやはり自己資金を投入(一部事業収入で補填)していました。

具体的な例を挙げると、2024年度に展開した諸活動(HELLO YOSHIWARA 2024、Parkin’ Jammin’ Yoshiwara、ほんいちで聴くナイトサファリ、OTAKARA DIGG MARKET、新吉原誌)の内訳概算は下記のとおりでした。

支出:1165千円
事業収入:97千円
寄付金:26千円
助成金:668千円
自己資金:341千円(うち瀧瀬支出:237千円) *12.28訂正

スポンサー収入を得るための営業なども考えられたのでは、というご意見は言うまでもなく挙がってくるかとは思います。もちろんYCCCとしてもそれを検討したことはありました。しかし前代表田村の「収益に繋げる活動にはしたくない」という意向もあり、特に営業活動に踏み出さずにおりました(アーティストインレジデンスの事業化を目論んでいたにも関わらず、矛盾した意向の擦り合わせを行うことができなかったのも事実です)

そのため多少自己資金を投じてでも今後に繋げる覚悟で、またこれまでのキャリアで培った知見も最大限投じるかたちで企画立案、地域内外の関係者コーディネート、制作進行、編集、SNS運用等をはじめとした広報など一通りの実務にあたってまいりました。また主催者個人の話をすれば、それらを「一人一流派」的に個人事業主として首都圏も往来する仕事の傍で取り組んでいた以上、平たく言えば「とてもじゃないけど、仮にスポンサー営業実施を計画したところで物理的な余裕がなかった」と言うのが正直なところです。文化政策・マネジメントに関する勉強不足は否めず、YCCCだけでなく瀧瀬個人としても今後の課題と捉えております。
今からスポンサーを募ることができれば活動を持続させることも考えられるのかもしれません。しかし結果的には主催者個人の2025年以降の公私のバランスも鑑み、今回の決断に至った次第です。

いずれにしましても、この3年間という短い時間の中で自身で手応えを感じている部分、まだまだであると不足として捉えている部分両方ございます。よきも悪きも今後に向けての反省材料として活かしていく所存ですので、ご意見ございましたらぜひSNS・メール等でお寄せいただければ幸いです。

3年間ご指導ご鞭撻いただきました皆様に重ねて感謝申し上げます。今後も吉原商店街、地域内外の表現者の皆様のご発展、ご多幸をお祈りしております。

2024年12月吉日 瀧瀬彩恵 / 吉原中央カルチャーセンター


さて「粗(ほぼ)」とついていることにお気づきの方もいるかと思いますが、少なくとも2025年度は主催企画の実施はございません。ただし下記のとおり、2025年前半はYCCCのプレゼンテーション等を行う機会がございます。ぜひ足をお運びいただければ幸いです。 

2025年以降のYCCC

アーツカウンシルしずおか 文化芸術による地域振興プログラム 報告会
YCCCは「HELLO YOSHIWARA2024」について発表するほか、静岡県内の助成団体も参加いたします。「県民全員が表現者」を目指すアーツカウンシルしずおかの成果をぜひご覧ください。
日程:2025年2月9日(土)13:00-16:30(30分前より受付)
会場: アクトシティ浜松 コングレスセンター31会議室 浜松市中央区板屋町111−1(JR浜松駅より徒歩5分) 

文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業 成果発表「ENCOUNTERS」
2022年, 2024年に吉原商店街でパフォーマンス「HOT SANDWICH MAKERS CLUB」を開催した現代美術家 山口塁が参加します。
YCCCは展示制作サポートを担当いたします。もちろん吉原で起きた出来事も展示でフィーチャーされます!

会期:2025年2月15日(土)– 2月24日(月・祝)11:00 – 18:00(最終入場 17:30)
※2月15日(土)、22日(土)、23日(日)のみ 11:00 – 19:00(最終入場 18:30)
会場:TODA HALL & CONFERENCE TOKYO 入場料:無料

「HELLO YOSHIWARA 2024 吉原商店街を演じよう」アーカイブPDF公開
昨年度は冊子として配布したアーカイブブックを本年度はPDFデータとしてウェブサイト上にて公開予定です(2025年2月頃)

各種展開プロジェクト、プラットフォーム等について(2024.12.28追記)

・公式ウェブサイトおよび各種SNS(Facebook, Instagram, Twitter):活動アーカイブとして継続公開いたします。

・オンラインストア https://ycccfuji.official.ec/:2025年1月以降も取扱作品を追加し運営いたします。

・ウェブメディア『新吉原誌』 https://www.yccc-fuji.city/new-yoshiwara:数件未公開コンテンツがございますので準備でき次第すみやかに更新いたします。ウェブサイトおよびInstagram @newyoshiwara も継続公開いたします。

・商店街休眠在庫発掘プロジェクト『OTAKARA DIGG MARKET』:今後の展開は調整中です。

・アートプロジェクト『HELLO YOSHIWARA』:2025年度以降の開催予定はございません。


また、現在までに吉原商店街/富士市に興味を持ち、地域リサーチを前提とした作品制作・アーティストインレジデンスに興味を持ってくださるアーティスト、クリエイターからのお問い合わせもいただいております。文化芸術分野(特に舞踊芸術)で執筆評論、プロジェクトサポートにもあたる瀧瀬が相談窓口となり、地域をご案内したり制作過程でサポートにあたることも可能ですので、ご興味ある方はお問い合わせください。

リサーチ・レジデンス相談窓口

メール:hello*yccc-fuji.city
*件名「リサーチ・レジデンス相談」で送信ください。担当:瀧瀬
*メールベースでのご相談は無料ですが、地域のご案内や実制作サポート・コーディネートは原則として有償でのみ承ります。助成金申請等の協力も可能です。


ご協賛のお願い

最後になりましたが、YCCCでは協賛を募集いたします。いただいたご支援は本年度活動の自己資金総額340,583円に充当、および今後万が一活動再開した際の運営財源として活用させていただきます。ご支援のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。

御協賛金額

1口*3,000円

特典

・ウェブサイトへのクレジット
・YCCC主催事業をとおして制作された芸術家作品の割引購入(作品一覧はオンラインストアをご覧ください。活動粗休止中も更新・運営いたします)
・YCCCオリジナルステッカープレゼント

活動再開時の特典
・アーティストとの交流招待
・関連プログラムや、ワークショップなど、各種プログラム・イベント等への優先予約権・ご招待

方法

銀行振込をお願いいたします。税制優遇措置はありません。
協賛申込書を弊団体宛に送付の上,下記口座にご入金ください。

<協賛申込書>

右記よりダウンロードください(PDF形式 / Word形式

<協賛申込書送付先・振込指定口座>

吉原中央カルチャーセンター
E-mail:hello@yccc-fuji.city

振込先口座:Paypay銀行(銀行コード0033) ビジネス営業部(ビジネス005)普通預金 6574463
口座名義:吉原中央カルチャーセンター 田村逸兵

THANK YOU!

最後までお読み頂きありがとうございました。

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